「オートロックだから無理」と諦めていませんか?
スマートロックに興味はあるけど、「うちはオートロックマンションだから無理かな…」と思っていませんか?
かつての私もそうでした。玄関の鍵はスマートロック化できても、エントランスのオートロックはどうしようもない。そう思って、しばらく導入を諦めていました。
でも今は違います。
iPhone もしくはApple Watchの操作だけで、玄関もオートロックも、両方開けられるようになりました。
鍵を持ち歩く必要はゼロ。鍵の閉め忘れもゼロ。
この記事では、賃貸のオートロックマンションでスマートロックを実現した全手順と、実際につまずいたポイント、かかった費用をすべて正直にお伝えします。
この記事で実現できること
- 玄関の鍵をスマートロック化(スマホ・Apple Watchで施解錠)
- エントランスのオートロックもスマートフォンで解除
- すべてiPhoneの「ホームアプリ」一つで操作できる
- 外出先からでも施錠確認・操作が可能
使った製品と費用一覧
| 製品名 | 価格 | 用途 |
|---|---|---|
| Aqara スマートロック J200 | 16,080円 | 玄関鍵のスマートロック化 |
| Aqara M100ハブ | 4,780円 | Aqara製品の司令塔 |
| SwitchBotハブミニ(Matter対応版) | 6,180円 | SwitchBot製品の司令塔 |
| SwitchBotスマートスイッチ(充電式) | 5,480円 | オートロック解錠ボタンの自動押下 |
| 3Dプリンター用フィラメント | 数百円程度 | スイッチ取り付け用パーツの印刷 |
| 合計 | 約32,520円〜 |
スマートロック本体について:私はAqara J200をクラウドファンディングで入手しましたが、他の候補として、SESAMI5やSwitchBotスマートロックも人気です。取り付けやすさや予算に合わせて選んでみてください。
設置手順
Step 1:スマートロック本体を取り付ける
Aqara J200は、国内初の Apple Home Keyに対応したスマートロック。Matter over Thread対応で、Apple ホームアプリとの親和性が高く、ホームアプリであらゆる家電の操作をしようと目論んでいる私にはぴったりの製品でした。クラウドファンディングサイトのMakuakeで購入。

本体はドアの内側に取り付けるタイプです。両面テープで固定できるため、賃貸でも穴を開けずに設置できます。取り付け自体は説明書通りで特に難しくありませんでした。
ちなみに私はスマートロックセットを購入したため、ドアの外側に取り付ける指紋認証付きのキーパッドも一緒についてきました。
Step 2:ハブを設定してiPhoneのホームアプリと連携する
Aqara M100ハブをコンセントに挿し、Aqaraアプリで初期設定を行います。Matter対応のため、iPhoneのホームアプリへの追加もスムーズでした。
Step 3:オートロック問題を解決する(ここが一番の山場)
ここからが、この記事で一番お伝えしたいポイントです。
オートロック問題、こうやって解決しました
問題:玄関の鍵は開けられても、エントランスが開けられない
スマートロックを設置しただけでは、エントランスのオートロックは解除できません。マンションの構造上、エントランスを開けるには室内のインターホンの「解錠ボタン」を押す必要があります。
そこで考えたのが、「SwitchBotスマートスイッチで、インターホンの解錠ボタンを物理的に押す」 という方法です。
帰宅時の流れはこうなります。
- エントランスで自分のインターホンを呼び出す
- 室内のインターホンが鳴る
- スマートフォンのホームアプリからSwitchBotを操作して解錠ボタンを押す
- エントランスが開く
玄関の鍵と違い、オートロックはスマートフォンからの手動操作が必要ですが、それでも鍵を取り出す手間がなくなるのは大きな進歩です。
難関:インターホンの形状問題
ところが、ここで想定外の問題が発生しました。
我が家のインターホンには段差があり、SwitchBotスマートスイッチをそのまま貼り付けることができなかったのです。

スイッチが浮いてしまい、ボタンをうまく押せない。さてどうするか。
解決策:3Dプリンターで専用パーツを作る
そこで活躍したのが3Dプリンターです。
3Dプリンター向けのデータ共有サイト「MakerWorld」で「switchbot インターホン」などと検索すると、取り付け用のパーツデータが複数公開されています。

私が最終的に使ったのは、三菱エコキュートのボタンを押すために設計されたパーツ。インターホン用ではないのですが、試してみたらなんとジャストフィット。こういう偶然の発見が3Dプリンターの面白いところです。

自分のインターホンに合うパーツが見つからない場合は、形状や寸法を参考にしながらいくつか試してみてください。印刷にかかる材料費は数十円程度なので、気軽に試行錯誤できます。
参考にしたパーツデータはこちら(MakerWorld掲載):SwitchBot holder for Mitsubishi Electric EcoCute
実際に使ってみた感想
良かった点
Apple Watchをかざすだけで開く、これが想像以上に快適です。
鍵を探してバッグをごそごそする必要がなくなりました。両手に荷物を持っていても、買い物帰りで手が濡れていても関係なし。地味ですが、毎日のことなので積み重なるとかなりストレスが減ります。今はもう、鍵を持たずに外出しています。昔から鍵などの小物はよく失くしていたので、そういったリスクがゼロになったのは大きいです。
また、オートクローズ(自動施錠)機能も思った以上に便利でした。ドアが閉まると自動で鍵がかかるので、「あれ、鍵閉めたっけ?」という不安が完全になくなりました。
妻はスマートロックに興味がなく、普通の鍵を使い続けていますが、それも問題なく共存できています。
正直な悩みどころ
インターホン周りの見た目が少し残念です。
SwitchBotを取り付けた関係で、インターホンまわりがどうしてもごちゃっとした印象になります。機能重視で割り切っていますが、見た目が気になる方は注意が必要です。

もう一つ、妻が宅配と勘違いしてしまう問題があります。
帰宅時にエントランスのインターホンを鳴らすと、室内でインターホンが鳴ります。妻が在宅のとき、これを宅配便と勘違いして出てきてしまうのです。
現在の対策は「インターホンのルールを決める」というアナログな方法。1回だけ鳴らされたら普通の来客、1度目をすぐ切って2度目が鳴ったら自分の帰宅、というルールにしています。完璧ではないですが、今のところこれで運用しています。より良い解決策が見つかったら追記します。
スマートホームを導入するなら、同居者との対話が大切です。
便利になるのは自分だけではなく、一緒に暮らす家族も同じ空間を使います。お互いが心地よく暮らせる形を話し合いながら進めることが、スマートホーム導入の第一歩だと思っています。
まとめ
「オートロックだからスマートロックは無理」は思い込みでした。
工夫次第で、賃貸のオートロックマンションでも快適なスマートロック生活は実現できます。費用は約3万円〜と決して安くはありませんが、毎日の小さなストレスがなくなる体験は、それ以上の価値があると感じています。
3Dプリンターを持っていない方でも、インターホンの形状によってはそのまま取り付けられる場合もあります。まずは自分のインターホンの形状を確認してみてください。
少しでも参考になれば嬉しいです。
使用製品・価格は購入時点の情報です。最新の価格は各販売ページでご確認ください。

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